簡易ネットワーク図を作ろう!

簡易ネットワーク図を作ってみよう台帳管理
簡易ネットワーク図を作ってみよう

ネットワーク図というと難しい感じがしますが、ネットワーク障害が発生した時などに切り分けを容易にするためのカンニングペーバー的に気軽に作ってみましょう。

まずはざくっと手書きで書いてみよう!

最初はザクっと手書きがいいと思います。ルーターなどと書いて丸で囲むくらいで繋がりと位置関係がわかるものでいいと思います。

過去のネットワーク図を探してみよう

まず過去にネットワーク構築業者などに構築を依頼したことがある場合は探してみるとあるかもしれません。ある場合はそれをもとに確認していきましょう。

ネットワーク図がない場合は

会社の規模、従業員数、拠点の有無、サーバールームがあるかなど様々です。
まずがNTTなどからインターネット回線を引いている場合はその回線から確認しましょう。
会社の場合多くはPBX(複数電話機使用のための電話交換機)があると思いますのでそのあたりから各パソコンなどの端末を順番に見ていきましょう。会社であってもPBXとインターネット回線の始点が違う場合がありますので注意しましょう。
基本的にはNTT等の機器→ファイアウォール or ルーター(→大元ハブ)→ハブ→パソコンなどの流れになります。UTM(統合脅威管理)があるところもあるでしょう。
自社内にサーバールームがある場合は、ファイアウォール or ルーターとハブの間にNAS(ファイルサーバー)や勘定奉行などをインストールしたサーバーがあると思います。

LAN線接続の場合は上記流れの「→」がLAN線に当たりますが、OAフロア(床上の別の床を設け二重化したもの)の場合は注意が必要です。床下を通って各ブロック(机の集合)下に出てきていると思います。多くの場合は施工業者がLAN線の元と先に識別ラベルをしてくれている場合があります。大元のハブに刺さっている識別ラベルとブロックに出てきている識別ラベルを確認して位置関係を把握してください。ここを疎かにするとネットワーク障害での切り分けに時間がかかり痛い目に会います。

無線LANの場合はユーザー側にLAN線がないかわりに無線 LAN のアクセスポイントがあると思います。多くの場合、アクセスポイントが複数あると思いますので、それぞれの場所がわかるように書きましょう。

また部署ごとにネットワーク上の住所を表す IP アドレスを変えてる場合もあります。 IP アドレス毎にゾーン分けて書きましょう。

複数拠点があり、それぞれの拠点ごとのファイアウォールやルーター同士をVPN(暗号化通信)で繋いでる場合も多いと思います。その場合はそれも記載しましょう。この場合も拠点ごとにIP アドレスを変えてると思いますのでIP アドレスを書きましょう。

まとめて清書しよう!

手書きしたものとその他情報が集まったらエクセルなどで作ってみましょう。最近は便利なツールも複数出てますが、兼任だったり予算がつかない中で対応される方が多いとの想定でこの記事を書いてますので無料の範囲で十分です。なんなら手書きでもいいと思います。冒頭書いている通り、迅速に切り分けするためのカンニングペーパーで十分です。わかればいいのです。

さいごに

随分ざっくりとした解説だなと思われたかもしれません。ただシス担のミカタで応援したいのは、時間も予算もない中、奮闘されているエンジニア経験がない兼任のシステム担当者さん達です。
技術的に正確で細かな話をするのは簡単ですが、実務を混乱させるだけです。本当に大規模や致命的な障害が起こったときは結局プロに依頼することになるので、簡易でいいので基礎となる資料があればそれで十分と考えています。
また完璧なものを作らないといけないと思って、よくわからないまま専門用語等を勉強するより、御当人には優先してしなければいけないものがあるはずです。システム関連業務だけではない仕事全般を効率的にこなしてほしいというのがシス担のミカタの本心なのです。

今後も少しでもシステム担当者のミカタになれるように今後も実務に有益な情報を発信していきますのでよろしくお願いします。

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